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第9話 わんちゃんにそっくり!

last update 公開日: 2026-07-04 21:40:51

 アーモンドの形をした目がイアンを捉えた。

 金色の目が琥珀色を映し出してイアンの意識は、現実世界へ引き戻される。

 しかし、琥珀色の瞳はまたもやツイッと逸らされてしまった。

 イアンは落胆した。

 能面顔は子供からのウケも悪い。睨んだつもりはないのに、皆からそう思われてしまう。今まで気にしたことがなかったというのに、イアンは生まれて初めて自分の顔つきの悪さを呪った。

 誰も言葉を発さず、風と草が擦れ合う音しか耳に入らない。イアンに小さな背中を向けたままで、ジャスミンを摘むことに一生懸命だ。

『どうして夜中に隠れている?』

 母親が亡くなっているなら、父親と城へ来たのか、それならどうして父親から離れて、こんな所で寝ていたのか──本人曰く隠れていたらしい。だが……誰から隠れていて、その理由はなんなのか……。貴族なら従者が居るはずだが、その姿がない。

(従者を雇えない程貧乏なのか……?)

 少女が身に纏っている純白のドレスは良く似合っていて、より一層彼女の天使っぷりが発揮されている。どう見てもイアンの目には安物のドレスには見えず、生活に困窮しているように見えなかった。──実のと
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